南アフリカ共和国は、1997年10月に世界遺産条約を締約し、現在、6つの世界遺産がユネスコの世界遺産リストに登録されています。
ラムサール条約の登録湿地でもある「グレーター・セントルシア湿潤公園」、カーステンボッシュ国立植物園がある「ケープ・フローラル地方の保護地域」の2つの自然遺産、人類学上や考古学上きわめて重要な「スタークフォンテン、スワークランズ、クロームドラーイと周辺の人類化石遺跡」、人種差別や人権抑圧などの苦難を乗り越え民主主義と自由を勝ち取った象徴である「ロベン島」、広大なサバンナの自然とかつての王国の遺跡とが調和した「マプングブウェの文化的景観」の3つの文化遺産、そして、雄大な自然景観と先住民サン族の岩壁画を誇る「オカシュランバ・ドラケンスバーグ公園」の複合遺産と多様です。
また、第29回世界遺産委員会ダーバン会議では、世界最大規模の巨大な隕石孔である「フレーデフォート・ドーム」が、自然遺産の候補に挙がっています。
そして、隣国のジンバブエには、二国にまたがる世界遺産で、世界三大瀑布のひとつ「ヴィクトリア・フォールズ」がザンビアとの国境に控えています。
自然と文化のバランス、地球の奇跡と人類の遺跡、南アフリカは、世界遺産学の宝庫です。南アフリカは、驚きと感動に満ちた時空を超えた魅力ある旅を私たちに誘います。
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