【本書の特色】 普遍的価値を顕す世界遺産が閉塞した地域を拓く
本書は、既刊の「世界遺産入門」、「世界遺産学入門」と共に世界遺産学の三部作を構成します。世界遺産学は、学際的なサイエンスです。世界遺産の理念や考え方を導入し、わが町の誇れる自然環境や文化財を世界遺産にするための新しい地域づくりやまちづくりの試みや胎動を実践的に紹介します。
【目 次】
■世界遺産とは何か -理念・歴史と日本の関わり- 5
世界遺産の理念 6
世界遺産の歴史 6
世界遺産の意義 7
世界遺産と日本の関わり 9
世界遺産の課題と展望 10
■世界遺産の多様性と文化的景観 -自然環境と人間の営み- 17
はじめに 18
世界遺産の多様性 18
文化の多様性 19
文化的景観 19
自然環境と人間の営み 20
わが国の文化的景観 23
重要文化的景観 23
かけがえのない日本の原風景を未来に 24
富士山や瀬戸内海地域の文化的景観を世界遺産に! 24
おわりに 24
■世界遺産と鉄道遺産 35
世界遺産 36
千年祭地下鉄 36
センメリング鉄道 38
ダージリン・ヒマラヤ鉄道 38
そのほかの鉄道遺産 39
日本の鉄道遺産 39
■北東アジア地域の世界遺産を通じた観光交流を考える 43
はじめに 44
世界遺産とは 44
北東アジアの世界遺産の現状 44
北東アジアの世界遺産の今後 45
多様化する世界遺産 46
世界遺産と観光 46
世界遺産を取り巻く観光の脅威 46
北東アジアの世界遺産を通じた観光交流を考える 47
北東アジアの持続可能な観光の発展と観光交流圏の形成に向けて 48
■世界遺産と国立公園 53
はじめに 54
ユネスコの世界遺産について 54
世界遺産と国立公園について 54
中国の世界遺産について 56
世界遺産の抱える問題と課題について 56
人類共通の世界遺産の保存と活用について 57
新たなパラダイムを求めて 58
おわりに 59
■世界遺産大国への予感 63
■ウズベキスタン「ボイスン地方の文化空間」を訪ねて 73
はじめに 74
「人類の口承及び無形遺産の傑作」 74
独自の伝統文化を築いたボイスン地方 74
野外民俗芸能フェスティバル「ボイスン・バホリ」 75
異文化が交流する文明の空間、そして、国際平和の空間に 76
■知床・世界遺産への道 81
Q1~Q8 82
日本における世界遺産条約締約後の自然遺産関係の主な動き 91
世界遺産登録の登録要件 92
顕著な普遍的価値 92
IUCNの評価手続き 93
IUCNの評価レポートの項目 93
「知床の世界遺産登録に関するIUCNから環境省への照会」に関する私見について 94
知床・世界遺産登録実現に向けてのエール 96
知床・世界遺産への道-人間と生物との持続可能な共存・共生- 98
■出羽三山・世界遺産への道 103
出羽三山・世界遺産プロジェクトへの指針 104
「世界遺産」とは 104
出羽三山の登録の可能性 104
もう一つの広域的な視点 104
新しい要素「文化的景観」 105
世界遺産の意義と波及効果 105
世界遺産への道程 105
世界遺産へのプロセスは「まちづくり」「地域づくり」 106
質疑応答 106
「出羽三山と周辺地域の世界遺産登録」を目指して~出羽三山と庄内平野の文化的景観~ 108
「文化的景観」という概念 108
出羽三山と庄内平野の文化的景観 108
今後の取り組みについて 108
世界遺産化の本当の意味 109
山形県の動き 109
民間の山岳信仰文化が育んだ出羽三山等の文化財と風土 111
■瀬戸内海国立公園の美しい景観をユネスコの世界遺産に 113
瀬戸内海国立公園指定70周年に寄せて 114
ユネスコの世界遺産と多様化する世界遺産 114
瀬戸内海国立公園の一体的な景観保護を 114
瀬戸内海国立公園の美しい景観をユネスコの世界遺産に 115
■文明への道-時空を超えて- 117
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