2006年7月21日
2006年7月21日(金)に開催された文化庁の文化審議会文化財分科会は、「平泉の文化遺産」(暫定リスト記載名称)を改め、「平泉−浄土思想に関連する文化的景観」(遺産名称)が世界遺産に推薦することを了承しました。
今後、政府としての正式な推薦決定、ユネスコ世界遺産センターへの推薦書提出、イコモス(国際記念物遺跡会議)による現地調査などが予定されており、2008年6〜7月に開催される第32回世界遺産委員会で、世界遺産リストへの登録の可否が決まる見通しです。
※「平泉−浄土思想に関連する文化的景観」世界遺産登録への歩み
2001年4月 「平泉の文化遺産」を世界遺産暫定リストに登載
2002年6月 国と県などが世界文化遺産登録推進協議会設置
2003年6月 登録推薦対象地の選定
2004年6月 登録推薦書類作成委員会設置
2005年2月〜2006年5月
推薦対象地域の特別史跡、重要文化的景観などへの指定手続き
2006年6月 国際専門家会議を一関で開催
登録推薦書類作成委員会総括
2006年7月 文化審議会文化財分科会が「平泉−浄土思想に関連する文化的景観」を推薦了承
2006年9月 関係省庁連絡会議で政府が推薦決定
登録推薦書類(暫定版)をユネスコ世界遺産センターに提出
2007年1月 正式登録推薦書類を提出
2007年7月 ICOMOS(国際記念物遺跡会議)が現地調査
2008年6〜7月 第32回世界遺産委員会が世界遺産リストへの登録可否を決定
世界遺産総合研究所 古田陽久
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