2006年は、日豪両国間の友好協力基本条約が締結されてから30周年となる記念すべき「日豪交流の年」です 
      。 両国の国民にとって、文化、芸術、観光、教育、科学技術、知的交流、スポーツなど幅広い分野での交流によって、両国間の相互理解を深め、国民相互のふれあいを促進していくことが大切だと思います。  
       
       オーストラリアは、1974年に世界遺産条約を締約しました。オーストラリアの世界遺産は、「グレート・バリア・リーフ」などの自然遺産が11物件、メルボルンの「王立展示館とカールトン庭園」の文化遺産が1物件、先住民アボリジニーの聖地「ウルル・カタ・ジュタ国立公園」などの複合遺産が4物件の合計16物件で、世界で12位です。暫定リストには、シドニーの「オペラ・ハウス」など2物件がノミネートされています。自然遺産と複合遺産の数は、世界一です。 
 
       一方、日本は、1992年に世界遺産条約を締約、日本の世界遺産は、「知床」などの自然遺産が3物件、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」、「紀伊山地の霊場と参詣道」などの文化遺産が10物件の合計13物件で、世界で15位です。暫定リストには、「石見銀山遺跡」など4物件がノミネートされています。 
       
       日本は、北半球に、オーストラリアは、南半球に位置し、地理的にも、また、それぞれの国の歴史においても大きな違いがあります。従って、地球の営為が残した地形・地質、生態系、自然景観、生物多様性、先人が残し人類の遺産となった遺跡、建造物群、モニュメントも大きく異なります。 
       
       これらの異なった自然や文化の違いを知り、地球と人類の多様性を認識し、相互理解を深め協力しあっていくことはきわめて重要であると思います。なかでも、アジア・太平洋地域において、中国、インドと共に、先導性を発揮していくことがきわめて重要だと思います。 
       
       2005年1月26日のオーストラリア・ディの日に関西日豪協会からの招聘により、古田陽久が「オーストラリアの世界遺産と関西との交流」をテーマに講演を行いました。 
       
       この際に古田陽久が作成した講演内容のプログラムを更にバージョン・アップし、日豪両国間における世界遺産を通じた国際交流、国際協力を地道に展開していきたいと考えています。 
       
       皆様とのコラボレーションが図れればと思います。 
       
       
       (本件に関する問い合わせ)世界遺産総合研究所 2006日豪交流年 担当 
       
       
       
       
       |