今後、世界遺産に登録する考えのある暫定リストには、2008年10月1日現在、9物件がノミネートされています。
このほかにも、自然遺産関係では、2003年に環境省と林野庁による「世界自然遺産候補地に関する検討会」で選定された19地域のうち「知床」(2005年世界遺産登録済み)と「小笠原諸島」(2007年世界遺産暫定リスト記載済み)の2地域を除く17地域、文化遺産関係では、2006年9月に、文化庁が全国の自治体に公募し、残念ながら継続審議案件となり再提出された19物件、それに、2007年9月28日が期限の第2次公募の新規提案に応募した13物件の合計32物件など、誇れる郷土の自然環境や文化財を世界遺産にする為の運動や動きが全国各地で起こっています。 具体的な名称は、下記の通りです。
文化遺産関係の☆で示した5物件は、2008年9月の文化審議会で選定・諮問された日本の世界遺産暫定リストに追加記載予定の物件です。
【環境省・林野庁 世界自然遺産候補地に関する検討会で選定された17地域】
○琉球諸島(鹿児島県・沖縄県) → 琉球・奄美諸島
○利尻・礼文・サロベツ原野(北海道)
○大雪山と日高山脈を統合した地域(北海道)
○飯豊・朝日連峰(山形県、新潟県、福島県)
○九州中央山地周辺の照葉樹林(宮崎県)
○阿寒・屈斜路・摩周(北海道)
○早池峰山(岩手県)
○三陸海岸(岩手県・宮城県)
○奥利根・奥只見・奥日光(福島県、群馬県、栃木県、新潟県)
○伊豆七島(東京都)
○富士山(山梨県・静岡県)
○北アルプス(新潟県、富山県、長野県、岐阜県)
○南アルプス(長野県、山梨県、静岡県)
○山陰海岸(京都府・兵庫県・鳥取県)
○祖母山・傾山・大崩山(大分県)
○阿蘇山(熊本県)
○霧島山(宮崎県、鹿児島県)
【文化庁第1次公募 地方公共団体からの提案書 2006年度継続審議・再提案19物件】
◎北海道・北東北の縄文遺跡群
(北海道函館市・伊達市・森町・洞爺湖町、青森県青森市・八戸市・つがる市・外ヶ浜市・七戸町、
秋田県鹿角市・北秋田市、岩手県一戸町)
○最上川の文化的景観−舟運と水が育んだ農と祈り、豊饒な大地−
(山形県 山形市・米沢市・鶴岡市・酒田市・新庄市・寒河江市・村山市・長井市・天童市・東根市・尾花沢市・南陽市・中山町・
河北町・西川町・大江町・大石田町・舟形町・大蔵村・戸沢村・高畠町・川西町・白鷹町・庄内町・遊佐町)
◎金と銀の島、佐渡−鉱山とその文化−(新潟県佐渡市)
△近世高岡の文化遺産群(富山県高岡市)
Ib城下町金沢の文化遺産群と文化的景観(石川県金沢市) ⇒ ○近世の城郭と城下町関連の文化資産
△霊峰白山と山麓の文化的景観−自然・生業・信仰−(石川県白山市・小松市、福井県勝山市・大野市、岐阜県郡上市・
高山市・白川村)
△若狭の社寺建造物群の文化的景観−神仏習合を基調とした中世景観(福井県小浜市)
Ib善光寺と門前町(長野県長野市) ⇒ ○近世の寺社とその門前町関連の文化資産
Ib松本城(長野県松本市)⇒ ○近世の城郭と城下町関連の文化資産
Ib妻籠宿・馬籠宿と中山道−『夜明け前』の世界−(長野県南木曽町、岐阜県中津川市)
⇒ ○近世の街道と宿場町関連の文化資産
△飛騨高山の町並みと祭礼の場−伝統的な町並みと屋台祭礼の文化的景観−(岐阜県高山市)
△三徳山−信仰の山と文化的景観−(鳥取県三朝市)
Ib萩−日本の近世社会を切り拓いた城下町の顕著な都市遺産−(山口県萩市・山口市・防府市)
⇒ ○近世の城郭と城下町関連の文化資産
○錦帯橋と岩国の町割(山口県岩国市)
○四国八十八箇所霊場と遍路道(徳島県徳島市・鳴門市・小松島市・阿南市・吉野川市・阿波市・三好市・勝浦町・神山町・牟岐町
美波町・海陽町・板野町・上板町、高知県高知市・宿毛市・四万十市・安芸市・土佐清水市・
須崎市・土佐市・室戸市・南国市・香南市・香美市・東洋町・奈半利町・田野町・安田町・芸西村・
春野町・中土佐町・四万十町・大月町・三原村・黒潮町、愛媛県松山市・今治市・宇和島市・
新居浜市・西条市・大洲市・四国中央市・西予市・久万高原町・砥部町・内子町・愛南町、
香川県高松市・丸亀市・坂出市・善通寺市・観音寺市・さぬき市・東かがわ市・三豊市・ 宇多津町・多度津町)
◎九州・山口の近代化産業遺産群−非西洋世界における近代化の先駆け−
(山口県下関市・萩市、福岡県北九州市・大牟田市・飯塚市・田川市、佐賀県唐津市、長崎県長崎市、熊本県荒尾市・
宇城市、鹿児島県鹿児島市)
◎宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県宗像市、福津市)
△宇佐・国東−「神仏習合」の原風景(大分県中津市・豊後高田市・杵築市・宇佐市・国東市)
△竹富島・波照間島の文化的景観〜黒潮に育まれた亜熱帯地域の小島〜(沖縄県竹富町)
【文化庁第2次公募 地方公共団体からの提案書(2007年度新規)応募案件13物件】
△北海道東部の窪みで残る大規模竪穴住居跡群(北海道北見市・標津町)
△松島−貝塚群に見る縄文の原風景−(宮城県塩竈市・東松島市・松島町・七ヶ浜町・利府町)
△水戸藩の学問・教育遺産群(茨城県水戸市) ⇒ ○近世の教育資産
△足尾銅山−日本の近代化・産業化と公害対策の起点−(栃木県日光市)
△足利学校と足利氏の遺産(栃木県足利市) ⇒ ○近世の教育資産
△埼玉(さきたま)古墳群−古代東アジア古墳文化の終着点−(埼玉県行田市)
△立山・黒部〜防災大国日本のモデル−信仰・砂防・発電−〜(富山県富山市・黒部市・上市町・立山町)
△日本製糸業近代化遺産〜日本の近代化をリードし、世界に羽ばたいた糸都岡谷の製糸資産〜 (長野県岡谷市)
○天橋立−日本の文化景観の原点−(京都府宮津市・伊根町・与謝野町)
◎百舌鳥・古市古墳群−仁徳陵古墳をはじめとする巨大古墳群− 大阪府堺市・羽曳野市・藤井寺市)
△近世岡山の文化・土木遺産群−岡山藩郡代津田永忠の事績− ⇒ ○近世の教育資産
(岡山県 岡山市・備前市・赤磐市・和気町)
△山口に花開いた大内文化の遺産−京都文化と大陸文化の受容と融合による国際性豊かな独自の文化−(山口県山口市)
○阿蘇−火山との共生とその文化的景観−(熊本県阿蘇市・南小国町・小国町・産山村・高森町・南阿蘇村・西原村)
(注)◎ 2008年9月の文化審議会で選定・諮問された日本の世界遺産暫定リストに追加記載 予定の5物件
○ カテゴリーI 提案書に基づく一定の主題を基に準備を進めるべきもの
(Ia) 提案書の基本的主題を基に準備を進めるべきもの
(Ib)当面、主題(q)に関する調査研究を十分に行い、主題及び資産構成に一定の方向性が見えた
段階で準備を進めるべきもの
△ カテゴリー II 主題の再構築、構成資産の組み換え、更なる比較研究等により、内容を大幅に見直す必要が
あるもの
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