2020年の回顧と2021年の展望






  各 位

 

 2020年は、コロナ禍もあって、ライフスタイルが公私共に「動」から「静」へ一変しましたが、当シンクタンク、そして、世界遺産総合研究所にとって、これまで、パラレルに研究を進めてきたユネスコの「世界遺産」、「世界無形文化遺産」、「世界の記憶」を、「ユネスコ遺産」に総合化、統合化する試みを進化させると同時に、リニューアルに一定の成果をあげられた年だと自己評価しています。

 なかでも、「世界遺産ガイド-未来への継承編-」、それに「誇れる郷土ガイド-中国・四国編-2021年版」は、自分がこれまでに考えてきたことや思いを集約でき、出版活動30周年を記念する成果品となりました。

 また、大変嬉しかったニュースとしては、30歳代に7年間住んだ川口市(埼玉県)が昨年に引き続いて「本当に住みやすい街大賞」の第一位にランクされたことです。当時は「キューポラのある街」のイメージもまだ残る住工混在のまちで、数々の課題を抱える都市でしたが、見事に変身、発展を遂げたことを大変嬉しく思っています。

 当時、私は、東京の総合商社に勤めるサラリーマンでしたが、忙中間のなかで、「川口市の街づくりの提言」の論文コンペに応募し受賞したり、住んでいたマンションの管理組合の理事長をやったりしながら「防災」についての勉強もしたことなどの経験が、その後の人生で、大変役立ちました。


  • 「アイデンティティは緑」(埼玉県川口市懸賞論文優秀賞受賞 1988年2月)
  • 「街づくりと産業の振興」(埼玉県川口市懸賞論文最優秀賞受賞 1987年3月)
  • 「川口メッセ構想」(埼玉県川口市懸賞論文最優秀賞受賞 1986年3月)

 この様な、昔とった杵柄が大変役にたった、また、公私を問わず、「整理」の一年だったように思います。「整理」は、終末に向けて、今後も続くことになります。


 この一年間の特記事項を下記します。


<講演>

2020年9月18日 美鈴が丘公民館での講演 演題 「世界遺産の話題あれこれ」 
2020年9月30日 美鈴が丘公民館での講演 演題 「世界遺産の話題あれこれ」
 コロナ禍の為、「密」を避ける為、2回に分けて実施されました。






<出版活動>

 紙媒体での出版は、企画、取材、編集、整理、組版、印刷、製本、流通、販売と読者に届くまでに、多くの手間と多くの方々のご協力がなければ成り立ちません。デジタル化の進行で、出版環境にも大きな変化が起こりつつあります。
 
 基本的に「本が売れない」時代になりました。パソコン、インターネット、携帯電話などの普及で、ニュースなど様々な情報を紙媒体である新聞や書籍を読まなくても調べることが出来る様になっているからです。


 本が売れない時代に一般受けしない専門書を小出版するのは大変勇気がいります。しかし、大学の教科書に、毎年、採用してくださる先生方もおられます。これまで3度、<出典>として、大学や高校の入学試験問題に出題されたタイトルもありますので、取材、編集等の作業には、大変気をつかいます。

 2020年の出版実績は、11タイトル、通算244タイトルになりました。あと6タイトルで250タイトル、なんとか達成したいです。当面、「誇れる郷土ガイド」シリーズの続編、九州・沖縄編、関東編、中部編、近畿編の2021年版の取材、編集、出版で、2021年は年初から大変忙しくなりそうです。

 生涯目標の200タイトルは、4年前に達成しましたが、より良い作品を創作する為には、玉石混淆ではあっても、より多くのものを実際に自分自身の眼で見て、その違いや共通点を認識することが大切だと考えています。



   世界遺産ガイド-自然遺産編- 2020改訂版  
   ISBN978-4-86200-234-1 (2020年4月)
  
 全国学校図書館協議会選定図書

   世界遺産ガイド-文化遺産編- 2020改訂版  
   ISBN978-4-86200-235-8 (2020年4月)
  
 全国学校図書館協議会選定図書

   世界遺産ガイド-複合遺産編- 2020改訂版  
   ISBN978-4-86200-236-5 (2020年4月)
  
 全国学校図書館協議会選定図書

   世界遺産ガイド-危険遺産編- 2020改訂版 
   ISBN978-4-86200-237-2(2020年4月)
   全国学校図書館協議会選定図書

   世界無形文化遺産データ・ブック 2020年版   
   ISBN978-4-86200-238-9(2020年6月)
   全国学校図書館協議会選定図書

   世界無形文化遺産事典 2020年版      
   ISBN978-4-86200-239-6 (2020年6月)
   全国学校図書館協議会選定図書

   世界遺産ガイド-ユネスコ遺産の基礎知識-2020改訂版
   全国学校図書館協議会選定図書        
   ISBN978-4-86200-240-2 (2020年7月)

   世界遺産キーワード事典 2020改訂版     
   ISBN978-4-86200-241-9 (2020年7月)
   全国学校図書館協議会選定図書 

   世界遺産ガイド ―未来への継承編ー      
   ISBN978-4-86200-242-6 (2020年10月)

   誇れる郷土ガイド ―北海道・東北編ー 2021年版  
   ISBN978-4-86200-244-0 (2020年12月)

   誇れる郷土ガイド ―中国・四国編ー2021年版  
   ISBN978-4-86200-243-3 (2020年12月)














 1990年12月に「都市の再生戦略-創造的な都市づくり・街づくりへの指針-」を創刊以来、2020年12月の「誇れる郷土ガイド ―北海道・東北編ー」の発刊で、通算244冊の本を世に送り出してきました。

 この間、メディア環境も大きく変化し、電子出版などデジタル化も進行しています。

 「出版活動30年の歩み」は、2020年12月の出版活動30周年を記念して 、これまでの当シンクタンクの出版の歩みを記録に残す為に企画したもので、本の表紙も、いずれ展示物にすることを検討しています。

 本が売れない出版業界のなか、発行部数が少ないこともあって、今では、絶版、希少本になっているものも少なからずあります。

 しかし、「世界遺産シリーズ」の「世界遺産入門」と「世界遺産ガイド」、「ふるさとシリーズ」の「誇れるガイド」は、大学、高校、中学などの入学試験問題の出典に取り上げられたこともありました。

 また、これまでの調査研究成果を、国内外の大学等の「授業」や各地での「講演」など学校教育や社会教育にも反映してきました。

 激変するメディア環境のなかで、全ての既刊の出版物、それに、製作の過程で蓄積してきた画像、地図、テキストなどの膨大なコンテンツを電子化し、データベース化もしていますので、後世においても、「
1990年代~2010年代の世界の重要な自然と文化の記憶」の一つとして活用されるように、記録の保存と整備も同時に進めています。

 今後も、これらが情報源や底本となるように、他の媒体等との連携を進めていくと共に古田陽久の後継者たちの育成にも努めていきたいと考えています。

 これまでの既刊本は、すべて、国立国会図書館(National Diet Library)の東京本館<東京都千代田区永田町>や関西館<京都府相楽郡精華町>に所蔵されていると共に「古田記念館」でも記念に残したいと考えています。

 また、身近な市町村の公共図書館、大学や高校などの学校図書館、各種資料館等でも見られるように、皆さまの、ご支援、リクエストをお願いしたいと思います。


<協力の依頼>

 一つは、田中志津先生が著された「佐渡金山」の本の帯への執筆です。もう一つは学習教材の監修です。微力ながら、私を頼りにしていただけるのは大変嬉しいことです。



佐渡金山

未来への伝言
 
書名 佐渡金山
発行 公益財団法人
角川文化振興財団
頁数 278ページ
本体 2000円
2001年に発刊された「佐渡金山」の復刻版が20年ぶりに角川文化振興財団から刊行された。大変名誉なことに、この本の帯に執筆を依頼された。大変嬉しいことだ。「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)は、2010年に日本からの世界遺産暫定リストに登録されており、世界遺産登録の実現が待望されている。











くもんの世界地図パズル


 

 
 
書名 くもんの世界地図パズル
発行 くもん出版
世界遺産すごろく
協力しています。




かがく組4年生
 

 
 
書名 進研ゼミ小学講座
発行 Benesse
とことん深め隊
じいちゃんお庭を
世界遺産にしたいんだ!!




<海外視察と出張>

 2020年のお正月は、イタリアの南イタリアとシチリア島で過ごしました。既刊の「世界遺産ガイド―イタリア編―」の改訂作業を視野に、6つの世界遺産、シチリア島の「神殿の谷」と「ノルマン王宮」、それに、「ポンペイ遺跡」、「アルベロベッロ」、「マテーラ」、「アマルフィ海岸」を訪問しました。結果的に2020年では最初で最期の記念に残る海外旅行となりました。

 コロナ禍がなければ、2020年は、これまでまだ行ったことのない国々のうち、比較的、治安等に問題のない地域への旅を考えていました。例えば、バルカン諸国(アルバニア、セルビア、アルバニア、マケドニア、コソボ)、「ヨーロッパの秘境バルカン半島の美しい街々と歴史・文化を訪ねる/気軽にバルカン半島周遊8日間」などです。
 アセアン諸国では、まだ行ったことがない、ラオスとブルネイなどでしたが、2021年以降に持ち越しになります。

 それに、世界遺産の数が上位の国で、これまで特集をやっていない、イランとインド、インドは行ったことがありますが、イランは、治安面などで不安があります。


<国内視察>

 
これまで行く機会のなかった広島から伊豆大島。伊豆大島と房総半島・伊豆半島の3つの花咲く半島めぐりを楽しみました。愛唱歌の「波浮の港」「踊子」の舞台でもあるだけに感慨深いものがありました。

 また、2021年の日本からの世界遺産候補の構成資産である「奄美大島」と「徳之島」へも1月下旬に行きました。広島からは、なかなか行きにくいのですが、福岡経由で実現できたことを大変嬉しく思っています。

 自然遺産の場合、コア・ゾーン内に入るのは、交通手段のこともあって大変なのですが、現地でのガイドの方のお陰で核心に立ち入ることができました。沖縄と同様に、ハブに気をつけないといけないので余計に気をつかいますが、多少のコストは支払っても安全には変えられません。

 将来の世界遺産候補の可能性を探るのも楽しみの一つです。一つは、2019年に世界遺産になったアメリカ合衆国の「フランク・ロイド・ライトの20世紀の建築」の国境を越えた登録範囲の拡大です。彼の作品が日本にもあるのです。

 もう一つは、1996年に世界遺産登録を実現した「広島の平和記念碑(原爆ドーム)」の登録範囲の拡大です。

 コロナ禍、広島から一気に福島県にも行きました。NHKの朝ドラ「エール」で話題になった古関裕而先生ゆかりの地を訪ねる旅です。古関先生は、私の母校「広島県立呉三津田高校」の朗々とした校歌も作曲されており、親しみを感じていました。

「古関裕而記念館」のある福島市からの帰路、二本松市にある「智恵子記念館」にも立ち寄ることができました。「智恵子抄」は、私の愛唱歌の一つです。

 お墓参りも私の趣味ですが、古関先生は川崎市の生田にある春秋苑、高村智恵子さんについては東京の染井霊園にお参りしました。また、亡くなられた病院があった品川のゼームス坂にある高村智恵子記念碑・レモン哀歌の碑も訪ねました。

 これらの経験は、歌を歌う時、歌詞の意味がよく理解できると共にイメージが広がって、下手ながらも歌いやすくなります。ただ、東北本線に乗って、福島~二本松の帰路、安達太良山はよく見えなかったのが残念でした。






<国内外からのホームページへのアクセス数>

 1997515日に開設した私共のホームページ「世界遺産と総合学習の杜」。国内外からのアクセス数は、通算約130.35万。昨年のこの頃が約130万でしたので、この1年間のアクセス数は、約3500、1日当たり約10のアクセスということになります。
 今後もコンテンツの充実に努めて、役立つ情報源にしていきたいと思います。



<個人関係>

<随想>
「防災士」というボランティア活動(日商岩井社友会誌『躍』 2020年12月号)
新刊紹介「世界遺産ガイド-未来への継承編-」(日商岩井社友会誌『躍』 2020年12月号)

<防災士>

 私が住む広島の美鈴が丘緑街区の町内会長からの勧めもあって、「防災士」の資格を、一昨年、広島市で取得。世界遺産の仕事においても大変役立っています。

 防災士とは、特定非営利活動法人日本防災士機構による民間資格です。 機構が定めたカリキュラムを防災士教本による自宅学習(履修確認レポート)と会場研修講座の受講で履修し、履修証明を得て資格取得試験に合格し、消防本部または日本赤十字社等の公的機関が主催する「救急法等講習」、「普通救命講習」、「上級救命講習」を受講して、その修了証または認定証を取得した者に認定される。防災士証の有効期限や写真の書換え更新はなく終身の民間資格(資格称号)です。

 コロナ禍もあって、暇をもて余していると思われたのか、美鈴が丘まちづくり協議会の防災部長と美鈴が丘学区自主防災連合会会長の大役がまわってきました。最長2年ということでお引き受けしたのですが、2021年度は、仕事で広島を離れることが多くなりそうなので、任期中にできることは最善を尽くし、早いうちに、若い世代にバトンタッチしようと考えています。

 このことも、東京時代、忙中閑、マンションの管理組合の理事長をしていた時に「防災」の勉強をしていたことが、大変役立っています。


facebook


 私事では、20114月に還暦を迎え、心機一転、新しい取組みを始めました。なかでも、facebookを通じて、旧友、社友、校友、知人とのネットワークの構築と、これまでの自分史をタイムラインで整理することを始めました。開設後約9年が経過し、友人が約1200 人、フォロワーが333人、友達の輪をもっともっと広げていきたいと思います。

【facebookでの自己紹介】

世界の68か国、約300の世界遺産地を歴訪、著書に「世界遺産」、「世界無形文化遺産」、「世界の記憶」の各データ・ブックなど、全国各地での講演、テレビ出演も多数。
HP:「世界遺産と総合学習の杜



<コーラス>

 5年前の
2015年以来、コーラスやカラオケも始めました。歌はそんなに上手くありませんが、音楽のリズムは楽しいものです。日本の唱歌、昭和歌謡など「日本の歌」を中心に
歌える歌100曲をめざしています。

 「日本の歌」と言えば、昔、中央アジアのウズベキスタンのボイスンというところに行った際に、現地の人と交流、「日本の歌」を歌ってくれと言われた時に戸惑ったことを思い出します。

 現在、広島市東区区民センターでの月5回、広島市立美鈴が丘公民館での月2回の歌の練習をベースに、イベントなどでの発表も励みになっています。ピアノやフルート等の楽器演奏とのコラボレーションも良いものです。

 「歌」は、広島、呉、竹原の仲間へと広がっています。知らない地、知らない人たちとも「歌」は共通の言語の様に共有できる様に思います。


<マップづくり>

 一種の趣味の様なものですが、2つのマップづくりをしました。一つは、「わがまち防災ウォーク」、もう一つは「呉・両城ウォーク・マップ」です。単なるコース設計ではなく、地元に根づかせる仕掛けづくりが大切です。時間はかかると思いますが、一つ一つ自ら実践し賛同者を増やしていく努力が必要です。




 2021年も時間の許す限り、地球的、人類的な視野に立って、世界の時流を読みつつ、世の中に役立つシンクタンクの舵取りを引き継ぎも兼ねて後継者と共に、世界遺産総合研究所を中心に展開してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 長期的には5年、中期的には3年、短期的には1年を視野に入れて、これまでに蓄積してきた知識と経験の集大成と利活用、応用と発展が課題ですが、私の後継者の育成、引き継ぎも大きな課題です。

 昨年も書きましたが、世界の各地を歩いてみて思うことは、ここ20年、日本の国力や国際競争力が急速に低下している事を色々な面で感じています。政治家や当該分野の指導者の責任かもしれませんが、あらゆる分野において、相当、気を引き締めていかないと、国力や国際競争力は、低下していくばかりです。

  国家とは何なのか、少子高齢化・人口減少対策、離婚の増加、家族の崩壊、危険性のないエネルギー政策への転換、尖閣諸島、竹島、北方領土などの領土問題、国防のあるべき姿、国家や地方の財政の健全化、国際援助の見直し、政権を担う当事者は、もっと真摯に真剣に取り組まないと、わが国は取り返しのつかない事態に陥ることを大変憂慮しています。

 一方、団体主義的風土が陥りやすい意思決定のメカニズムの弊害が様々な局面で露呈、右往左往し迷走しているようにも思えます。


 地方あっての中央ですが、地方の創成と再生は、喫緊の課題ですが、私のライフワークである「ユネスコ遺産」は、地方の活性化や地域の振興を図っていくのに、普遍的で効果的なテーマであると考えています。

  さて、世界遺産ですが、2020年の第44回世界遺産委員会福州会議(中国)では、日本からは「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(Amami-Oshima Island, Tokunoshima Island, the northern part of Okinawa Island and Iriomote Island ) が新登録の候補にあがっていましたが、コロナ禍で、結果的に1年延期となりました。

 世界無形文化遺産については、第15回無形文化遺産委員会が、2020年11月30日から12月5日まで、ジャマイカの首都キングストーンで開催される予定でしたが、パリのユネスコ本部でのオンライン会議となりました。

  世界遺産条約の目的は、かけがえのない世界遺産を、あらゆる脅威や危険から守っていくこと、また、その為の国際的な援助の体制をつくっていくことが大切なのですが、文化財の保存や修復など理工学的なアプローチに傾斜し過ぎてきた様にも思います。

  自然遺産や文化遺産への脅威や危険、これらへの対策については、理工科学的な知見も重要なのですが、人為的な脅威や危険については、政治や経済など社会科学的な見地からのアプローチが最も重要であり、地球と人類の遺産を守っていく仕組みやメカニズムなどは既成の概念や価値観にとらわれないパラダイムの転換が必要なのかもしれません。

  2021年も、異文化である「洋の文化」、日本らしい「和の文化」、そして、「和洋折衷の文化」などその違いや類似する点などを認識できる文化空間を充実させ、固定観念や先入観にとらわれない「交流」と「対話」を重ねていきたいと考えています。

  「世界の記憶」(旧世界記憶遺産)については、20181月に、データブックの改訂版である「世界の記憶データ・ブック」(世界記憶遺産データ・ブックから改名)の20172018年版を発刊しましたが、類書が無いに等しいので、根強いニーズがあります。

  また、2015年7月には幻冬舎から「世界の記憶遺産60」を出版したことでもあり、人間、人類、世界、地球などの「記憶」や「記録」についての調査研究を、今後も深化させ、充実させていきたいと考えています。


  なにはともあれ、心身共に健康が第一、無理をせず、自然体、ボランティア精神で、報恩謝徳につとめてまいります。また、何はともあれ、後継者を立派に育成し継承していくことが大きな課題であると考えています。引続きご支援をお願い致します。











【20210101-03 新年おめでとうございます】

 今年は、オリンピックや選挙の年ですが、大変な年になる様な気がします。お互い、自分を愛することが大切だと思います。写真は約1年前のイタリア旅行での写真ですが、3年前くらいの感覚です。コロナ禍で日常生活が「不自由」になるなか、改めて、当り前だと思っていた「自由」な生活の有難さを再認識しています。

 私の郷里の呉市(広島県)においても、気のせいなのか、シャッターをおろしているお店が増えている様な気がします。それでなくても、高齢化で空地や空家が目立ちますが、一方において、東京等からの移住してきた若者に会うこともあります。何で生活していくか、就業や起業がし易い環境をつくってあげることが必要なんだと思います。

 呉市と言えば、海とゆかりの深い町、私の以前からの構想なのですが、京都市が「文化庁」を誘致した様に国土交通省の外局である「海上保安庁」(東京都千代田区霞が関2-1-3)を呉市に誘致してはどうかと考えています。相当の政治力が必要ですが………。 初夢でした。

 1月2日、今年の初旅行、青春18切符が余っていたので、岡山県・倉敷の「大原美術館」と香川県の「善通寺」へ初詣。「大原美術館」では、児島虎次郎の世界、「善通寺」(四国霊場75番札所)は、お大師さんがお生まれになった真言宗のお寺ですが、近年は、このお寺によく行きます。私は浄土真宗の門徒ですが、仏教学を深める為にも真言宗はいろいろ勉強になります。

 今年の課題は「詞」(ことば)の研究です。作詞の勉強をしてみたいと思います。それと、本が売れない時代ですが、既刊本250タイトルへの挑戦です。従って、ユネスコ遺産(世界遺産1121件、世界無形文化遺産584、世界の記憶427)の研究は更に深化させていきます。2132件のモニタリングは大変です。

 コロナ禍ですが、日本中を取材で走りまわらなければなりません。従って、広島を不在にすることが多くなりますので、防災のボランティアは、道筋をつけて若い指導者にバトンタッチしたいと考えています。

 なにごとにおいても、結果はともあれ、最善を尽くすことです。ベストを尽くせば後悔をすることはありません。後片付けをしながら、前向きにどんどん前へ進みます。それが、私が生きている信条であり信念なのです。但し、生来、正義感が強いのか、諸悪は退治します。


下記のいわゆる『福澤心訓』(諸説ありますが)、良い言葉なので、引用しておきます。

  心訓

 一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
 一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です。
 一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
 一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
 一、世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
 一、世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
 一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。



                                            

                          2021年1月1日  古田 陽久





 
 


















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