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日本図書館協会選定図書 全国学校図書館協議会選定図書 |
【本書の特色】中東のユネスコ世界遺産を特集 本書は,ユネスコ世界遺産に登録されている中東のユネスコ世界遺産の全プロフィールを,写真・地図・グラフ等を用いながら紹介。また,中東の国々と地域の特色,それに,わが国と中東の国々との関わり等を学習するためのデータも網羅。 【 目 次】 ■ユネスコ世界遺産の概要 ユネスコ世界遺産の準拠法 6 これまでの経緯 6 わが国の世界遺産条約の締結 6 世界遺産条約の目的 6 世界遺産条約の事務局 6 世界遺産条約の概要 6 世界遺産条約の締約国(160か国)と世界遺産の数(118か国630物件) 7 危機にさらされている世界遺産(【危機遺産】 27物件) 13 世界遺産基金 15 世界遺産委員会委員国 17 世界遺産委員会の開催歴 17 ユネスコ世界遺産の登録基準 17 日本のユネスコ世界遺産 19 暫定リスト記載物件 19 ユネスコ世界遺産に登録されるまでの手順 19 第24回世界遺産委員会関連会議日程 19 ユネスコ世界遺産の今後の課題 19 グラフで見るユネスコの世界遺産 22 世界遺産への登録手順 23 世界遺産推薦の書式 24 世界遺産化のタイム・テーブル 25 世界遺産分布図 26 危機にさらされている世界遺産分布図 28 世界遺産委員会開催国 30 ■中東の概観 中東の地勢 34 中東の国と地域 36 中東の世界遺産分布 38 ■中東の世界遺産 ウズベキスタン共和国 42 トルクメニスタン 44 アルメニア共和国 45 グルジア共和国 46 イラン・イスラム共和国 48 イラク共和国 50 トルコ共和国 52 レバノン共和国 56 シリア・アラブ共和国 58 ヨルダン・ハシェミット王国 62 オマーン国 66 イエメン共和国 68 エジプト・アラブ共和国 70 社会主義人民リビア・アラブ国 74 チュニジア共和国 76 アルジェリア民主人民共和国 80 モロッコ王国 82 モーリタニア・イスラム共和国 84 ■今後,ユネスコ世界遺産への登録が期待される中東の世界遺産条約締約国 アゼルバイジャン共和国 88 カザフスタン共和国 88 タジキスタン共和国 88 キルギス共和国 88 アフガニスタン・イスラム国 88 イスラエル国 89 カタール国 89 サウジ・アラビア王国 89 バーレーン国 89 スーダン共和国 89 ■今後,世界遺産条約の締約が期待される中東の国々 アラブ首長国連邦 92 クウェート国 92 エリトリア国 92 ジブチ共和国 92 ソマリア民主共和国 92 コモロイスラム連邦共和国 93 ■中東の関連情報源 国際機関(含む世界遺産関係NGO) 96 大使館・観光局等 96 各種団体・研究機関等 99 図書館・資料室等 100 博物館・美術館 101 通信社・新聞社・テレビ局 101 フォト・ライブラリー 101 資料・ニューズレター・リーフレット 101 書籍 103 地図 107 雑誌 107 テレビ番組 108 ビデオ・CD 108 インターネット 109 ■中東の参考資料 中東の地域別・国別参考データ 116 わが国地方自治体の中東における姉妹都市提携の状況 118 中東の世界遺産の歴史的な位置づけ 120 ■索 引 物件名アイウエオ順 124 国名索引 124 資料・写真 提供 125 ■コラム 中東(Middle East) 51 シルクロード 絹の道 60 聖地エルサレム 65 アラビア語 73 ラムサール条約 78 世界遺産は,いつも,見えない危険にさらされている? 79 世界遺産と宗教施設 112 世界遺産学のすすめ 11 |
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中東(Middle East)とは |
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中東(Middle East)とは,英語を起源とする20世紀の国際政治上の概念で,一般的には,東は,アフガニスタン,西は,モロッコ,北は,トルコ,南は,イエメン,スーダン,そして,サハラ砂漠までを含む国と地域をいう。 1991年のソ連の崩壊により,コーカサス地方,中央アジアへと中東の概念は,広がりつつあり,本書では,ウズベキスタン,トルクメニスタン,カザフスタン,タジキスタン,キルギスの中央アジアの国々,アルメニア,グルジア,アゼルバイジャンのコーカサスの国々,アフガニスタン,イラン,トルコの国々,イラク,シリア,レバノン,ヨルダン,サウジアラビア,クウェート,バーレーン,カタール,アラブ首長国連邦,オマーン,イエメン,エジプト,スーダン,ジブチ,ソマリア,コモロ,リビア,チュニジア,アルジェリア,モロッコ,モーリタニアのアラブ諸国とエリトリア,それに,イスラエル,パレスチナなど,いわば,グレーター中東を取り上げた。 ここでの中東は,地理的にも,ヨーロッパ大陸,アジア大陸,アフリカ大陸にまたがっており,民族,宗教,言語も多様である。なかでも,イスラム教,アラビア語圏の色彩が強い。 中東は,ユネスコの地域分類では,ヨーロッパ,アジア,アラブ諸国,アフリカにまたがる。本シリーズの地域編では,アジア・太平洋編,西欧編,北欧・東欧・CIS編,アフリカ編,アメリカ編の5編で,ほぼ,世界中を網羅したが,アジア・太平洋編の西アジア,北欧・東欧・CIS編のCISの一部,アフリカ編の北アフリカと東アフリカの一部を再構成,加筆することにより,中東編とした。 中東は,アフリカと同様に,わが国とは異なった自然環境,歴史,文化を有しており,世界の四大文明のうちエジプト文明,それに,メソポタミア文明が開花した人類にとってかけがえのない悠久の歴史と文化をもった地域である。 中東は,イスラム教徒が多数の社会であるが,ユダヤ教徒,キリスト教徒,ゾロアスター教徒などと共存していることを忘れてはならない。イスラム教徒は,ユダヤ教徒,キリスト教徒を保護民として位置づけてきた。 それ故に,中東の社会は,多様な宗教・社会集団によって構成されており,中東をイスラム教徒一色の世界としてとらえるのは正しくはないが,その影響力が大きいのは否定できない。 イスラム教は,西は,トルコ,バルカン半島のアルバニアなど東欧の国々,北部,西部,および,東部アフリカ,東は,イラン,アフガニスタン,インド,パキスタン,バングラデシュ,中国,そして,中央アジアの国々,マレーシア,インドネシア,タイ,フィリピンなど東南アジアの国々,それに,ヨーロッパ,ロシア,南北アメリカなどを中心として,世界中で増え続け,その宗教人口は,11.47億人(The World Almanac 1999ほか)にものぼる。 イスラム教の教典コーランには,アッラーがムハンマドに下した言葉がアラビア語で書かれている。イスラム教徒は,アッラーの神を唯一の神と信じ,1日に5回のお祈りを欠かさず,決められた月の断食,貧しい人への施しなどをはじめ,日常の生活や行動でもきびしい戒律を守って生きることが求められている。 宗派も,イスラム教徒の中で圧倒的な多数を占めるスンニー派(スンナ派)をはじめ,シーア派,ワッハーブ派などに分かれ,中東各地域に分布する。 中東は,この様に,宗教が,日常の生活,習慣の中に浸透しており,政治,経済,社会活動とも切り離しては考えられない影響力をもつ,わが国とは,異なった文化を有する国々と地域からなる。 |
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