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ユネスコの第7回無形文化遺産委員会は、「緊急保護リスト」に4件、 「代表リスト」に27件(含む登録範囲の拡大2件)を 新登録することを決定。 ↓ 「緊急保護リスト」 31件 「代表リスト」 257件 ↓ 世界無形文化遺産の数 288件 ベスト・プラクティス 新選定 2件 2013年12月の第8回無形文化遺産委員会の開催地は、アゼルバイジャンのバクー |
ユネスコの無形文化遺産の保護に関する条約(略称 無形文化遺産保護条約)を締約している148か国の政府間の第7回無形文化遺産委員会(The 7th session of the Intergovernmental Committee for the Safeguarding of the Intangible Cultural Heritage 24か国*の委員国で構成) は、当初、2012年11月25日から30日まで、カリブ海のグレナダで開催される予定でしたが、諸事情により開催地が変更、2012年12月3日から7日まで、パリのユネスコ本部で開催され、世界各地からの専門家、政府関係者など800人以上が参加しました。 今回の議長国はグレナダで、議長は、アーレイ・ジル氏、副議長国は、スペイン、アゼルバイジャン、キルギス、マダガスカル、モロッコの5か国、ラポルチュール(報告担当国)は、スペインで、イオン・デ・ラ・リヴァ・グスマン・デ・フルトス氏 が報告担当者を務めました。 第7回無形文化遺産委員会パリ会議は、「緊急保護リスト」に4件、「代表リスト」に、日本の「那智の田楽」など27件(含む登録範囲の拡大2件)を新たに登録することを決定しました。初出国は、ボツワナ、オーストリア、ヴェネズエラからでした。 *キプロス、イタリア、スペイン、アルバニア、アゼルバイジャン、クロアチア、チェコ、キューバ、グレナダ、ニカラグア、パラグアイ、ヴェネズエラ、中国、インドネシア、イラン、日本、韓国、ブルキナファソ、ケニア、マダガスカル、ニジェール、ヨルダン、モロッコ、オマーン ●緊急に保護する必要がある無形文化遺産のリスト【緊急保護リスト】 新登録 4件 /提出候補 8件=登録率 50% ○Ala-kiyiz and Shyrdak, art of Kyrgyz traditional felt carpets ○Bigwala, gourd trumpet music and dance of the ○Earthenware pottery-making skills in ○Noken multifunctional knotted or woven bag, handcraft of the people of Papua ●人類の無形文化遺産の代表的なリスト【代表リスト】 新登録 27件(含む登録範囲の拡大2件) 提出候補 36件 登録率=75% ○Al ‘azi, elegy, processional march and poetry ○Al-Taghrooda, traditional Bedouin chanted poetry in the ○Arirang, lyrical folk song in the ○Buddhist chanting of Ladakh: recitation of sacred Buddhist texts in the trans-Himalayan Ladakh region, ○Cherry festival in Sefrou ○Craftsmanship and performance art of the Tar, a long-necked string musical instrument アゼルバイジャン ○Craftsmanship of Horezu ceramics ○Cultural practices and expressions linked to the balafon of the Senufo communities of ○Falconry, a living human heritage アラブ首長国連邦/オーストリア/ベルギー/チェコ/フランス/ハンガリー/韓国/モンゴル/モロッコ/カタール/サウジアラビア/スペイン/ シリア【登録範囲の拡大】 ○Fest-Noz, festive gathering based on the collective practice of traditional dances of ○Festival of Saint Francis of ○Fiesta of the patios in Cordova ○Folk art of the Maty?, embroidery of a traditional community ○Frevo, performing arts of the Carnival of Recife ブラジル ○Ichapekene Piesta, the biggest festival of San Ignacio de Moxos ○Klapa multipart singing of Dalmatia, southern ○ ○Mesir Macunu festival ○Nachi no Dengaku, a religious performing art held at the Nachi fire festival 日本 ○Performance of the Armenian epic of 'Daredevils of Sassoun' or 'David of Sassoun' アルメニア ○Q?li?uy?n rituals of Ma?had-e Ardeh?l in K???n ○Rites and craftsmanship associated with the wedding costume tradition of Tlemcen アルジェリア ○Schemenlaufen, the carnival of ○Traditional violin craftsmanship in ○Traditional weaving of the Ecuadorian toquilla straw hat エクアドル ○Venezuela's Dancing Devils of ○Worship of H?ng kings in Ph? Th? ヴィエトナム ●無形文化遺産条約の原則と目的を最も反映する無形文化保護の為の最善の計画、 プロジェクト、活動の実践事例【ベスト・プラクティス】 新選定 2件申請 2件 選定率=100% ○Strategy for training coming generations of ○Xtaxkgakget Makgkaxtlawana: the Centre for Indigenous Arts and its contribution to safeguarding the intangible cultural heritage of the Totonac people of 尚、2013年の第8回無形文化遺産委員会は、12月2日から8日まで、アゼルバイジャンの首都バクーで開催される予定です。 |
<参考文献> |
●世界無形文化遺産データ・ブック-2012年版-(2012年3月) |
●世界無形文化遺産データ・ブック-2011年版-(2010年12月) |
●世界無形文化遺産データ・ブック-2010年版-(2009年10月) |
●世界無形文化遺産データ・ブック-2006年版-(2006年7月) |
●世界無形文化遺産ガイド-無形文化遺産保護条約編-(2004年6月) |
●世界無形文化遺産ガイド-人類の口承及び無形遺産の傑作編-(2004年5月) |
●世界遺産ガイド -人類の口承及び無形遺産編-(2002年4月) |
●誇れる郷土ガイドー口承・無形遺産編ー(2001年6月) |