「小笠原諸島」 2009年世界遺産登録に向けて始動











 環境省は、今後の世界自然遺産の候補地として、「小笠原諸島」を2009年に開催される第33回世界遺産委員会での登録を目指す方針を固めたようです。

 「小笠原諸島」は、2003年3〜5月に環境省と林野庁が共同設置した学識経験者からなる「世界自然遺産候補地に関する検討会」で、今後の世界自然遺産候補として選定された3箇所、すなわち、「知床」(北海道)、「小笠原諸島」(東京都)、「琉球諸島」(鹿児島県と沖縄県)の一つでした。東洋のガラパゴスにもたとえられる特異な島嶼生態系を誇る諸島です。

 知床は、2005年7月に世界遺産登録を実現、「琉球諸島」(トカラ列島以南の南西諸島)については、亜熱帯生態系や珊瑚礁生態系、海中景観などを誇る諸島ですが、沖縄の米軍基地の扱いや登録範囲に含める国立公園の保護地域の拡大などの課題が多いことから、「小笠原諸島」を先行させることになったようです。

 環境省は、今後、林野庁、東京都、小笠原村などと協議、2008年2月1日までに、ユネスコ世界遺産センターに登録推薦書類を提出、IUCN(国際自然保護連合)の現地調査を含む審査を経て、順調にいけば、2009年6〜7月に開催される第33回世界遺産委員会で登録が決まる見通しです。

 実現すれば、日本の世界自然遺産では、「白神山地」、「屋久島」、「知床」に次いで4件目になります。
 



















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