【本書の特色】危機遺産対策こそが世界遺産条約の本旨
本書は、ユネスコの「世界遺産リスト」に登録されている物件のうち、深刻な危機にさらされ、緊急の保護・保存管理などの救済措置が必要とされている「危機にさらされている世界遺産」(危機遺産)
38物件などを特集。危機遺産にならないように、持続可能な世界遺産の保全と危機管理への対応が求められる。
【目 次】
■危機にさらされている世界遺産 概要
危機遺産対策こそが、ユネスコの世界遺産条約の本旨 6
最初に危機遺産に登録された世界遺産の過去と現在 7
世界遺産と都市景観問題 8
世界遺産と地球環境問題など 10
危機遺産 分布図 12-13
世界のこれまでの主な戦争、紛争、テロ事件など 14-15
危機遺産 遺産種別・地域別グラフ 16-17
危機遺産 登録・解除の推移 18-19
危機遺産 物件名と登録された理由 20
世界遺産と危機遺産の数の推移と比率 21
危機遺産 登録基準 22
危機遺産 確認危険と潜在危険 23
自然遺産を取り巻く危険と脅威 24
文化遺産を取り巻く危険と脅威 25
世界遺産と災害 26
保存管理状況の監視と報告 27
救いたいコンゴ民主共和国の世界遺産 28
世界遺産リストからの抹消手続きと抹消事例 29
世界遺産登録と「顕著な普遍的価値」(OUV)の証明について 30-31
■危機にさらされている世界自然遺産
○ ニオコロ・コバ国立公園(セネガル) 34
○ アイルとテネレの自然保護区(ニジェール) 36
○ ニンバ山厳正自然保護区(ギニア/コートジボワール) 38
○ コモエ国立公園(コートジボワール) 40
○ マノヴォ・グンダ・サン・フロ−リス国立公園(中央アフリカ) 42
○ ヴィルンガ国立公園(コンゴ民主共和国) 44
○ ガランバ国立公園(コンゴ民主共和国) 46
○ カフジ・ビエガ国立公園(コンゴ民主共和国) 48
○ サロンガ国立公園(コンゴ民主共和国) 50
○ オカピ野生動物保護区(コンゴ民主共和国) 52
○ シミエン国立公園(エチオピア) 54
○ アツィナナナの雨林群(マダガスカル) 56
○ スマトラの熱帯雨林遺産(インドネシア) 58
○ エバーグレーズ国立公園(アメリカ合衆国) 60
○ ベリーズ珊瑚礁保護区(ベリ−ス) 62
○ リオ・プラターノ生物圏保護区(ホンジュラス) 64
○ ロス・カティオス国立公園 (コロンビア) 66
■危機にさらされている世界文化遺産
● トゥンブクトゥー(マリ) 70
● アスキアの墓 (マリ) 72
● カスビのブガンダ王族の墓(ウガンダ) 74
● キルワ・キシワーニとソンゴ・ムナラの遺跡群(タンザニア) 76
● アブ・ミナ(エジプト) 78
● ザビドの歴史都市(イエメン) 80
● エルサレムの旧市街と城壁(ヨルダン推薦物件) 82
● イエスの生誕地:ベツレヘムの聖誕教会と巡礼の道(パレスチナ) 84
● アッシュル(カルア・シルカ)(イラク) 86
● サーマッラーの考古学都市(イラク) 88
● バムの文化的景観(イラン) 90
● ジャムのミナレットと考古学遺跡(アフガニスタン) 92
● バーミヤン盆地の文化的景観と考古学遺跡(アフガニスタン) 94
● リヴァプール-海商都市(英国) 96
● コソヴォの中世の記念物群(セルビア) 98
● ムツヘータの歴史的建造物群(グルジア) 100
● バグラチ大聖堂とゲラチ修道院(グルジア) 102
● パナマのカリブ海沿岸のポルトベロ-サン・ロレンソの要塞群(パナマ) 104
● コロとその港(ヴェネズエラ) 106
● チャン・チャン遺跡地域(ペルー) 108
● ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場(チリ) 110
■世界遺産リストからの抹消事例
○ アラビアン・オリックス保護区(オマーン) 114
● ドレスデンのエルベ渓谷(ドイツ) 116
■コラム 世界遺産条約採択40周年に寄せて 118-119
■索 引 121
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