【本書の特色】世界の複合遺産の全体像を俯瞰・展望
本書は、ユネスコの複合遺産について、複合遺産の概要、世界遺産リストに登録されている複合遺産のプロフィールを概観し、世界の自然と文化の多様性、価値評価のメカニズムなど複合遺産の全体像を俯瞰・展望する。日本には、「世界遺産リスト」に登録されている複合遺産がまだないので、今後の登録可能性を探る手掛りとしたい。
【目 次】
■複合遺産の概要
複合遺産 定義 6
複合遺産 ユネスコと世界遺産 7
複合遺産 世界遺産条約に関連する他の国際条約や計画 8
複合遺産 遺産種別・地域別の数 10
複合遺産 登録物件数上位国 11
複合遺産 世界分布図 12
複合遺産 登録の主な動き 14
複合遺産 世界遺産委員会回次別登録物件数の推移 15
複合遺産 世界遺産委員会回次別登録物件数の内訳 16
複合遺産 顕著な普遍的価値 17
複合遺産 世界遺産登録と「顕著な普遍的価値」の証明について 18
複合遺産 登録基準 20
複合遺産 登録物件の登録基準一覧 21
複合遺産 真正(真実)性と完全性 22
複合遺産 世界遺産委員会への諮問機関 IUCN 23
複合遺産 Udvardy の「世界の生物地理地区の分類」 24
複合遺産 IUCNの管理カテゴリー 25
複合遺産 IUCNの評価手続き 26
複合遺産 IUCNの評価レポートの項目 27
複合遺産 世界遺産委員会への諮問機関 ICOMOSとICCROM 28
複合遺産 文化遺産のカテゴリー別類型 29
複合遺産 ICOMOSの評価手続き 30
複合遺産 ICOMOSの評価レポートの項目 31
備考 複合遺産と文化的景観との違い 32
■世界遺産に登録されている複合遺産
□ロペ・オカンダの生態系と残存する文化的景観(ガボン) 34
□バンディアガラの絶壁(ドゴン人の集落)(マリ) 38
□オカシュランバ・ドラケンスバーグ公園(南アフリカ) 42
□タッシリ・ナジェール(アルジェリア) 44
□泰山(中国) 46
□黄山(中国) 50
□楽山大仏風景名勝区を含む峨眉山風景名勝区(中国) 54
□武夷山(中国) 58
□カカドゥ国立公園(オ−ストラリア) 62
□ウィランドラ湖群地域(オ−ストラリア) 66
□タスマニア原生地域(オ−ストラリア) 68
□ウルル-カタ・ジュタ国立公園(オ−ストラリア) 70
□トンガリロ国立公園(ニュージーランド) 74
□ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群(トルコ) 78
□ヒエラポリス・パムッカレ(トルコ) 82
□アトス山(ギリシャ) 86
□メテオラ(ギリシャ) 90
□セント・キルダ(イギリス) 94
□ピレネー地方ーペルデュー山(フランス/スペイン) 98
□イビサの生物多様性と文化(スペイン) 100
□オフリッド地域の自然・文化遺産(マケドニア) 104
□ラップ人地域(スウェーデン) 108
□ティカル国立公園(グアテマラ) 110
□マチュ・ピチュの歴史保護区(ペルー) 114
□リオ・アビセオ国立公園(ペルー) 118
■索 引 123
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