21世紀の指針






誇りの持てる地域創造


 連日、報道される全国のテレビや新聞の事件報道等を見ていると、すばらしい郷土のイメージを損なわせる様な事柄が多い。

 わが国の国土総合開発法に基づく国土づくりの指針である全国総合開発計画「21世紀の国土のグランド・デザイン」においても、「自立の促進と誇りの持てる地域創造」が基本的課題の一つとして取り上げられている。

 日本人としての誇り、そして、自分達が住み、働き、学び、そして、憩う、地域の「誇り」とは、一体、何であろうか?

 広辞苑によると、誇りとは、「自慢に思うこと、また、その心」とあり、精神的、或は、心理的な意識の一つとしてとらえることが出来る。

 私たちの身のまわりのことで言えば、自然、歴史、風土、産業、文化、技術、人、ネットワークなどあらゆる事象、事物などにおいて、比較論において、名実共にNo.1のもの、或は、他より優れたもの(Excellent)、他にはない秀でたもの(Only one)などをいうのであろう。

 それは、一体、誰が評価するのか、また、どういう価値判断なのかは、大変、むつかしい。

 テレビや新聞などのマスコミで取り上げられることが多い、いわゆる、有名なものがそうかというと、必ずしも、そうとは言えないものも数多い。

 今度、1996年6月に出版した「誇れる郷土データ・ブック−1996〜97年版−」を最新の事柄も加え改訂、改編(東日本編、西日本編)した。

 各県4〜5頁の限られたスペースのなかで、各項目毎に代表的なものを抽出していく作業は、評価基準、価値判断等で、数多くの難点もあったが、再整理、再構築した。

 この冊子に収録できなかった事項については、私どものSRIデータ・サービスSRIデータ・サーチをご利用頂くことにより、個別のニーズに対応していきたいと考えている。

 これまでに、当シンクタンクで出版した「ふるさとシリーズ」は、前述した「全国47都道府県 誇れる郷土データ・ブック−1996〜97年版−」のほかに「西日本2府15県環瀬戸内海エリア・データブック」「日本ふるさと百科−データで見る私たちの郷土−」「スーパー情報源−就職・起業・独立編−」「誇れる郷土ガイド−東日本編−」「誇れる郷土ガイド−西日本編−」「環日本海エリア・ガイド」などが加わった。

 読者によって、活用目的は多様であるが、21世紀の指針となり「地域の自立の促進と美しい国土の創造」にも役立つものでありたいと考えている。




 










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