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アブラハム・マズロー(1908年〜1970年 A.H.Maslow アメリカの心理学者)は、彼が唱えた欲求段階説の中で、人間の欲求は、5段階のピラミッドのようになっていて、底辺から始まって、1段階目の欲求が満たされると、1段階上の欲求を志すというものです。 人間の欲求の段階は、生理的欲求、安全の欲求、親和の欲求、自我の欲求、自己実現の欲求です。生理的欲求と安全の欲求は、人間が生きる上での衣食住等の根源的な欲求、親和の欲求とは、他人と関りたい、他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求で、自我の欲求とは、自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める認知欲求のこと、そして、自己実現の欲求とは、自分の能力、可能性を発揮し、創造的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求のことです。 ここで、敢えて、マズローの欲求段階説を引合いに出したのは、優秀な人ほど、この欲求の段階を駆け上がるのは早いが、自己実現を果たし自己超越の域に達する人はきわめて少ないこと、数多くの人が階段を踏み外しています。 人生にとって、失敗を恐れないチャレンジ精神は、きわめて重要ですが、就職・転職・起業・独立にとっても、同じことが言えます。近年、ベンチャーや起業が花盛りで耳障りは良いのですが、成功する確率は千に三つ、慎重な判断と覚悟が必要です。 |
2003年度の大学入試センター試験の科目「現代社会」で、マズローの欲求段階説が出題されたようです。何人かの方々からお便りを頂きました。思わぬところで、参考になって、よかったと思います。 |